富山湾は、漁場と漁港が近く、多種多様な魚が活きがよいまま獲れることから、「天然の生け簀」と呼ばれます。
県内の約60の寿司店では、水揚げされたばかりの旬の地魚と県産米を使った「富山湾鮨」(10貫セット、汁物付き)を味わうことができます。価格は店舗によって異なるが2,000円~3,500円(税別)で、前日までに予約すれば特典もつきます。
立山連峰をはじめとする山々に囲まれた富山県は、山菜、川魚、ジビエといった四季折々の山の恵みが豊富にもたらされます。
そんな山の幸を贅沢に使用した1万円からのコース料理を「とやまの山幸」として、県内の8店舗で提供しています(要予約)。富山の旬の野山の幸を、存分に味わうことができます。
まさに真っ黒いスープが特徴の「富山ブラック」。
戦後、労働者のためにあえて塩分を濃い目にし、ご飯のおかずとなるように考案されたことがルーツです。だしの旨味がきいた濃い醤油スープは一度食べるとまた食べたくなるから不思議。
富山の定番の味といえば、「ます寿し」です。
若笹のさわやかな香りと満開のサクラを思わせる薄紅色のマスの身が印象的です。身の下には、宝石のように輝く純白の酢飯が顔をのぞかせ、食欲を誘います。200年以上にわたり受け継がれた秘伝の味は、店ごとにこだわりがあり、その違いを楽しむのも一興です。
「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビは、富山湾でだけ専業で漁獲され、他にはない独特のとろりとした食感と上品で濃厚な甘みがあります。また、水深800m以深に生息するベニズイワイガニは、みずみずしく、上品な甘みが魅力。
そんな富山湾を代表する味覚を一緒に味わうことができます。ベニズイワイガニ漁が行われる9~5月限定で提供しています。
富山湾では、4種類のバイガイが漁獲されます。コリコリとした食感と磯の風味が特徴で、刺身や煮付けにして食べられることが多いバイガイ。
富山県魚津市では、漁師が漁の後の賄い飯として食べられていた、バイ飯を売り出しています。「ツバイ」通称ダゴバイを殻ごと煮込み、バイの旨味がたっぷりの出汁の効いた煮汁と共に炊き込んだ、優しい味わいです。
富山県東部の宮崎海岸周辺はタラの漁場として有名です。そこで獲れたタラをぶつ切りにして味噌で煮込んだこの地方の名物料理です。シンプルゆえに素材の旨さがダイレクトに味わえます。
海岸の側を走る国道8号線沿いは「たら汁街道」と呼ばれ、たら汁の看板を掲げた店が多く並んでいます。
冬の日本海の荒波にもまれて身が引き締まった寒ブリは、脂ののりも美味しさも抜群。特に「氷見の寒ブリ」は最高級ブランドとして全国的にも有名です。
旬は11月~2月で、刺身、ぶりしゃぶ、塩焼き、ブリ大根など、さまざまなブリ料理を味わうことができます。
季節は春、富山湾は幻想的な青白い光に包まれます。産卵のために深海から群をなしてやってくるホタルイカです。
まるまると肥えたその身は5~6㎝にもなり、食べると新鮮なワタの旨味がはじけ格別の味が広がります。酢味噌和えのほか、塩辛などはお土産としても購入できます。
富山は、良質で豊富な水に恵まれた日本屈指の名水の里。その清らかな水と美味しいお米からできる富山の地酒は、全国でも名高い銘酒が多く、杜氏の技術が生きた逸品がそろっています。富山自慢の新鮮な旬の魚介とともに美酒を堪能すれば、この上ない贅沢。